本人の努力次第

スコヤマ「梅雨だな」

「去年の方が雨が多かったけどね」

スコヤマ「濡れるのは苦手だな」



「風呂上りスコだね。いい顔してるじゃない」

スコヤマ「この後ビール飲むんだよ」

「猫なのに！」

スコヤマ「そう！猫なのに！いいだろ」

「いいね。最高の休日じゃない」

スコヤマ「それがもう十年近く続いてるんだぜ」

「天国だね。天国猫スコヤマ」

スコヤマ「勝ち組だろ？オオタニサンがバッティング、ピッチングどんなに頑張っても明日も仕事だから、こんな事できやしねーだろ！」

「うん.......まあ、しないだろうねぇ」

スコヤマ「しかもオレはそれを朝からやってんのよ！梅雨空を吹き飛ばせ―！アルコールサイコー！明日もホームランだー！」

「ダメなスコだねぇ」

スコヤマ「うーぃ、迎え酒が効きすぎたか？入院の世話もあるからな。そういやこないだおしりから、おできが出た子がいたな」

「そうだね」

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手術前の写真です



手術後の様子見せの時の写真です

スコヤマ「今回は膣の腫瘍って事だったな」

「避妊をしてない子に見られることが多いよね」

スコヤマ「突然出てきてびっくりっていう話だったな」

「そうだね。術前の検査で良性の可能性が高そうだったから陰部側から切除して、そのあと避妊手術もしたんだよね」

スコヤマ「ダブルヘッダーってわけだな」

「病理検査も術前に予想してたものと一緒だったから、もう大丈夫だと思うよ」

スコヤマ「良かったな。オーナーさんはびっくりしただろうな」

「もうこんなかんじだね」
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スコヤマ「なんだこのパンツ被った猫は」

「現場スコだね。パンツじゃなくて安全ヘルメットだよ」

スコヤマ「なんだ。オレは病院業務だけじゃなくて、現場監督もやってんのか？オオタニサンも驚く二刀流だな！」

「実際は朝から呑んだくれて、メジャーリーグ見てるスコだけどね。オオタニサンがホームラン打った時このポーズしてたよ」

スコヤマ「ホームラン打った時はみんなで言おうぜ！　ヨシ！」

おなかいたい

スコヤマ「暑いぜー！暑くて死ぬぜー」



「北斗の拳の名台詞だね。一瞬でやられちゃったけど」

スコヤマ「次鋒　レオパルドン行きます！ってか？」



「これだね。まさかの再登場だよ」

スコヤマ「今時マンガ読んでるなんてアラフォーのおっさんしかいないってことだよな」

「なおかつ、ツイッターもやってるっていうね」

スコヤマ「まあ、こんなことがトレンドになるなんて、日本は平和だ」

「そうだね、今日も惰眠をむさぼるのかい？」

スコヤマ「そうだな。オレは大事な時におなかを壊す癖があるからな」

「今は薬で落ち着いてるじゃない」

スコヤマ「大事な時を任せられないオレは、エンタメを消費するのみよ！しかも無料のやつ！」

「いじけてるねー。唐突ですが、今回は腹膜炎を起こしたこのお話です」

行を開けます
































開腹をしたときに、強烈な刺激臭のある腹水がみられました。



術後の子宮ですが、穴が開いておりそこから膿の排出がみられました



左の子宮からの膿の排出だったので周辺を探っていると、脾臓という臓器とその周囲の脂肪、（水色の囲み部分）および左の腹壁に感染がみられ、脾臓と、脂肪組織は切除し、腹筋はこそぎ落として、きれいに洗いました











スコヤマ「おおー。子宮蓄膿が破裂してたのか。こんな大変なオペはオレにはやらせてもらえそうにないな。なんたってオレにはポンポンが痛くなる癖があるから」

「まだそんなこと言ってんの？もういいじゃない」

スコヤマ「そうかなー」

「この子の方がよっぽど痛かったと思うよ。スコちゃんは薬で落ち着いてるんだから、そんないじけないでよ」

スコヤマ「そりゃそうだな。ほんとにひどい状況を助けられたんだから、良しとしなきゃな」

「状態も状況も悪かったんだけど、回復は早かったしね」

スコヤマ「奇跡的にというやつだな」

「そうだね、まさにレオパルドンだよ」

スコヤマ「ノーズフェンシングもおなかにいってるしな」



「復活したっていうことはレオパルドンもオペしたんだろうね」

スコヤマ「ドクターボンベが治したんだろ。もしくはマンガ違うけどワンターレン」

「同じジャンプだからいいと思うよ」

スコヤマ「治ったら、また戦うのか。ワンターレンも、ドクターボンベも大変だな。すぐケガするバカばっかりで」

「そんなこと言わないで。さあ、スコちゃんもお薬飲んだら今日のお仕事始めようよ」

スコヤマ「よし、ゴクゴク．．．次鋒スコヤマスコオ　行きます！」

「そう言って、また布団の中ですか」

アップルパップルプリンセスを歌ってたんですね

スコヤマ「今日も今日とてすこ日記。平凡な毎日だぜ！」

「いいじゃない。毎日がスペシャルなんて大変だよ。記念日ばかり増えちゃって」

猫の宅急便さん「すいませーん。ス…コヤマさん？荷物が届きましたー！」

スコヤマ「なにっ！やっと届いたかー！」

「やな予感しかしないよ。また変なもん作ったの？」

スコヤマ「当然だろ！今日はスペシャルな日だぜ！」

「あー。Tシャツがいっぱい。」

スコヤマ「今年は二種類だぜ！一枚はカッコイイスコヤマ！もう一枚は金メダルすこチャンだ！」



「今度オリンピックあるもんね！体操服っぽいね」

スコヤマ「カッコイイだろ。日本代表の公式ユニフォームとして売り込むつもりだぜ！」

「もう一枚は？」

スコヤマ「これはオマージュ作品だから画像は載せねーぜ！色はグレーだ！大人にピッタリの渋いやつ」

「受付でTシャツくださいと言ってくれれば先着順でお渡しします」

スコヤマ「メルカリで転売すんなよ！」」

「こんなもの誰も買わないよ」

スコヤマ「またいつものやんのか？」

少し行を開けます






















ウサギさんの子宮腫瘍です2年前より発見してはいたのですが、膿が溜まってきたため、今回子宮の腫瘍と一緒に取ることとなりました

スコヤマ「274グラムかその子の体重は？」

「1、95kgだね」

スコヤマ「1/10以上か。体格考えるとでかいな」

「そうだね。ウサギさんの子宮の病気は多いからね、麻酔のリスクはあるけど、若いうちに手術しておくと健康に過ごせるよね」

スコヤマ「今は元気にしてるから、まあ良かったな」

「そうだね」

スコヤマ「そんなわけでスコTシャツ欲しかったらオレに言えよなemoji:e-465]」

「特にオチもなく終わります」

灯台下暗し

スコ「朝晩と涼しくなって来ましたね。皆さんいかがお過ごしですか？僕の方は涼しくなって来たので食欲が増して、チョット食べ過ぎですかね？体重の増加が気になりますね。」

「FMラジオの始まりみたいな挨拶だね。キャラ変更したの？」

スコ「いや、久しぶりだからな。どんな感じで行こうかと考えてたのよ。」

「そうだね、色々忙しかったもんね。」

スコ「しかし、病院の雰囲気がずいぶん変わったな。ハロウィンだからか？」

「うん。近くのホームセンター行ったら9月の第一週からいろいろ売ってたから買って来たの」



スコ「ハリーにカチューシャつけたのか？こいつ男だろ？」

「うーん、今は精巣をとっちゃったからなんとも言えないね」

スコ「でもビジュアル的に変だろ。アクマの角つけるなんて。ウチは動物病院だぜ？」

「すこちゃんらしからぬまともな意見だね。今後気をつけます。」

スコ「で、今日はどうしたの？またいつものやるんだろ？」

「そうなのよ。今回はうちのハリー君もそうだったんだけど、停留睾丸の話なのよ。」

























上の写真では左手の親指で筋肉を持ち上げてます。精巣の隣に見えるのは脾臓と呼ばれる臓器です。

下の写真では小腸に埋れて精巣があります。

スコ「だから写真撮る時は鉗子とかキレイにして撮れよ。」

「ごめんね。なかなか見つからなくて、精巣見つけたからそのこと忘れちゃってたのよ。」

スコ「普通精管を辿ればわかるだろ？膀胱ペロッとめくってさ。」

「そんなこと良く知ってるね。たしかに一般的にはそうなんだけど、全然無かったのよ。で色々探して、結局卵巣に近い位置にあったのね。」

スコ「卵巣も精巣も発生する場所は一緒だもんな。精巣は、発生の過程で陰嚢におりてくるんだろ。」

「そうなのよ。こんなに上のほうにあるなんて、教科書では見たことあったけど、実際に経験したことなかったからね。後日、他の先生に聞いても、見たことないって言ってたね。」

スコ「精管が見つからないとチョット焦るな。」

「うん。後日病理検査に出して確認したら、精管と精巣上体の低形成って書いてたね(本来ならどちらも当たり前にあるものです)。顕微鏡レベルでわずかに見られるってぐらいだって。だからいくら探しても見つからないよね。」

スコ「正に灯台下暗しだな。発生した位置にほぼそのままあるなんて。メガネメガネみたいな感じかな？」





「それとはチョット違うんじゃない？」

スコ「じゃあ、あれか？シムラー、後ろ後ろみたいな？」






「それは全然違うね。」

スコ「うーん。もう例えが無いなぁ。」

「いいよ、そんなに無理やり考えなくても。」

産まれました

スコ「なんかピヨピヨうるせえなぁ？どうしたんだ？」

「おおっ！スコちゃん！ちょうどよかった！ちょっと手伝って！」

スコ「なんだ？子供が生まれたのか？おしっ！オレに任せろ！」

...................................

スコ「ふうっ。何とかみんな息してるな。よしっ！一人一人写真とるぞ！」

一人目


二人目
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三人目


四人目


五人目


みんなで


お母さんと


スコ「おしっ！みんなの写真も撮れたし、授乳もできてるようだな！これで一安心。一服するか」

「ありがとうね。スコちゃん、お休みのところ」

スコ「なぁーに。お安い御用よ。」

「猫の手も借りたいっていうけど、ホント助かったよ。」

スコ「帝王切開だったのか？まぁ、お母さんも子供も無事でよかった」

「うん。お産に関してはいつも悩むね。自然分娩かそれとも、帝王切開にするか」

スコ「まあ悩むよな。できれば自然分娩でって思うのが普通だもんな。そういえば悩むといえば、世界サッカー選手権の日本代表。最後まで選手選び難航してたな」

「ああ、ワールドカップの事ね。うちからも一人代表に選ばれたよ。」

スコ「ええっ！マジで！すげえじゃん！もしかしてオレ？」

「そんなわけないじゃない。当人に知らせないなんておかしいでしょ。もしかしてオレってすごい恥ずかしいよ。写真見てね。」








スコ「なんだと！アメオの野郎か！japanなんてカッコつけやがって！」

「そんな怒んないでよ。おさがりの服もらっただけだから。この時期になると、コガネムシとか、そういう昆虫を追っかけてアメちゃんがサッカーみたいなことしてるのよ。てしてしって感じで」

スコ「でも、それサッカーでいうところのハンドだよな？」

「そうだね。でも楽しそうだからいいの」

スコ「ふん！最近アメオばっかり貰ってさ！いいないいな。」

「でも。アメちゃんもそんなに服好きじゃないみたい。脱がせたらしばらくその部分の毛づくろいしてるからね」

スコ「まぁ、この期間はしっかり日本代表を応援しようぜ！さぁ、オレはハーフタイムだから休憩するか」

「スコちゃんは、基本シーズンオフじゃない。ありがとうね。ゆっくり休んで。」