帝王切開

スコ「えっほえっほ」

「今日は大忙しだねスコちゃん」

スコ「それもこれも帝王切開があったからだな」

「そうだね。でも生まれた子は可愛いかったね」

スコ「そうだな。俺が取り上げた瞬間はばっちり写真に収めたか？ライオンキングみたいな名シーンなんだけど」

「ごめん撮ってないよ。っていうかスコちゃんが取り上げたんじゃないじゃない」

スコ「いや、そうした方がドラマチックだろ。まぁいいや。ちょっと写真見してよ」

「うん」



スコ「おおっ！小っちぇ！なんかハリーみてぇだな」

「そうだねちょっと似てるね」



「ハリーとだよ。スコちゃん」

スコ「こう見ると随分ハリーはでけぇな。頭からいったらペロリじゃねぇか」

「またそんなことばかり言って」



「お母さん犬です」

スコ「柴犬の子供だったのね。オカアサンケンか。お父さん犬は白くて、お母さん犬は茶色なのね」

「ちょっと何言ってるかわかんないよスコちゃん」

スコ「まぁいいや。なんで帝王切開したの？柴犬でなんて珍しいよね」

「うん。ただ初産だったことと、赤ちゃんが一頭だったから、栄養分が一人に集中して随分大きかったから骨盤を通過しなかったんじゃないかな？」

スコ「ふ～ん。スイカと一緒だね」

「何それ？」

スコ「いや。大きいスイカを取るために、ひとつの実にしっかりと養分がいくように他の実は摘むんだってさ」

「スコうんちくだね。本当かどうか怪しいけど」

スコ「昔漫画で見たんだよ」

「ソースは漫画ですか」

あけましておめでとうございます

スコ「あけましておめでとうございます。今年も俺以下、犬一匹、猫一匹、ニンゲンヒトリよろしくお願いいたします」

「やぁ、スコちゃんあけましておめでとう。歌舞伎の口上みたいだけど、ニンゲンヒトリってカタカナにするとなんか切ないからやめてね」

スコ「おおっ！おめでとう。いや、まぁ小粋なジョークよ。しかし年が明けてから随分経つけどどうしてたの？」

「知ってるでしょ。年末年始にかけてなんか忙しくて、一昨日はその影響か親知らずが腫れて痛い痛いなんて言ってたじゃない。ブログ書くどころじゃなかったのよ」

スコ「あ～なんかそんな感じだったような。オレは毎年寝正月だからあんまりわかんなかったねぇ。まぁ親知らずは自分の責任だしな」

「まぁそれはわかってるんだけどね」

スコ「ほんでなんで忙しかったの？なんかこの前、夜に手術してたじゃない？」

「うん下の写真を見てね」







症状は突然の嘔吐のあと全く吐けずに苦しそうにしており、お腹がパンパンに膨らんできたとのことで来院
胃捻転胃拡張症候群を疑い、すぐに緊急の手術を行いました。

「すぐ下の写真が横からとったレントゲンで、二枚目が仰向けで撮ったレントゲンです。同じ写真の黒丸で囲んでるところが胃になるのですが、ガスが大量に溜まっている状態です」

スコ「ふ～ん。お腹の半分以上が胃ガスになってるのね？ゲップしたら気持ちよさそう」

「そんな呑気なことは言ってられないの。これは非常に緊急性の高い病気で、手術中に命を落としてしまうことだってあるんだからね」

スコ「悪い悪い。まぁ無事に麻酔からも覚めたんだからよかったじゃない？」

「でもヒヤヒヤしながらだったけどね。」

スコ「まぁそんなこんなで忙しかったんでブログの更新が遅れたっていう言い訳がましいニンゲンヒトリがいますが今年もよろしくお願いします」

「だからやめてって」