いつやるか?

スコ「ふう。すっかり桜も散って、花見気分も落ち着いてきたかな。さてと、春眠暁を覚えずというし、ゴロゴロしながら二度寝といきますか。あったかいってのはいいねぇ

「スコちゃんスコちゃん、緊急症例が来たからちょっと起きてよ。」
スコ「何だ何だ?これから気分良く二度寝するところだったのに。緊急って何だよ!

「レントゲンを見てよ!びっくりしちゃったよ。」
スコ「どれどれ。おおっ、なんだこりゃ?また凄いもん飲んじまったなぁ

「そうなのよ。飼い主さんの目の前で飲み込んじゃったみたいなの。飲み込んですぐみたいだから、緊急で麻酔かけて処置しなくちゃいけないのよ。まだ他の患者さんもいるから、猫の手も借りたいぐらいなの。お願いだから手伝って。」
スコ「ようしわかった!お前がこの子にかかわってる間オレのマシンガントークでみんなを笑いの渦に巻き込んどけば良いんだな!

「なんか良くわかんないけど、診察の方は任せたからね。」
スコ「いや~ホントあいつはバカな奴でね。学生時代スパゲッティ食べてたんだけど、なんかスルスルおなかに入るって言ってて、結局1kgのスパゲッティを食べたらしいんですよ。で、そのあと授業受けてたら気持ち悪くなってきて、多分、スパゲッティがお腹で膨れてきたんでしょうね?

患者さん「それでそれで?

スコ「なんか授業を抜け出して、トイレで全部吐いたらしいんですよ

患者さん「うわっ!汚い!

スコ「それが小学生とかならまだわかりますけど、あいつ、そのとき23歳ですからね。オレもその話聞いたときはびっくりしましたよ

「スコちゃんなんでそんな話してんの?」
スコ「おおっ!終わったのか?

「スコちゃん私の恥ずかしい話はやめてよ」
スコ「いやいや、ついつい盛り上がっちゃってね。今の子も凄いもの食べちゃってたじゃない?それでついつい食べ物の話になっちゃってね。お前のスパゲティ1kg事件の話をしてたのよ

「やめてよ、恥ずかしい。まぁいいや。無事取れたよ。」
スコ「良かったな。じゃあレントゲンの解説と行こうか。下の一枚目と、二枚目の写真は同じものなんだけど、普通は無い物が写ってるんだよな。別に、画面の端の方に赤い縞々の服と帽子をかぶったメガネのおじさんなんかは写ってないぜ

「余計なことは言わないでね」



スコ「三枚目はわかりやすいように、線を引いてやったぜ。実際はこの黒線以上に胃の方まで伸びてるんだけどな。答えは何か?もうみんなわかったよな!

「スコちゃんなんか変なテンションだね」
スコ「おうよ!正解は馬の骨のオヤツだ!実物を見せられないのが残念だが、胃から食道の中間地点ぐらいまでの長さで、良くこんなもん飲み込めたよな。オレもびっくりだぜ

「なんか馬のあばら骨のオヤツみたいで、15㎝ぐらいの長さのものでした」
スコ「中国の芸?かなんか良くわかんないけど、剣を飲み込む奴あるよな。あんな感じかもな

「変なことばっかり知ってんのね。でも骨だから先っちょが尖ってるので、一番心配だったのは食道を突き破っちゃうことだったんだよね」
スコ「そうだな、、、、、こんな症例が来たら処置するのは~?

「すぐやんないとね。」
スコ「いや、そうじゃなくて。こんな症例が来たらいつ処置するの?

「ああっ!今でしょ!

スコ「そうよ~それを待ってたのよ~。でもこのセリフ言ったあと、なんか気恥ずかしいな

「そうだねぇ。流行りすぎだからかねぇ?」
スコ「まぁ、無事取れてよかったよ。これでオレも二度寝に戻れるかな?

「ありがとうねスコちゃん。また何かあったらよろしく。」
スコ「いつ寝るか?今でしょ!

「すごいダメな感じの発言でしめてくれました」
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