春ですね

スコヤマ「あったかくていいなー。ポカポカ陽気でスコヤマ、健やか。さーて、もう一度寝るかー！」

「よくそんなに寝れるね。毎日毎日、グダグダしてるのに」

スコヤマ「まぁな、それがオレの仕事だから。こうやってゴロゴロしてみんなに癒しを与えてるのよ」

「いい商売だね〜。ゴロゴロ、グダグダしてお腹周りブヨブヨさせて褒められるなんて」

スコヤマ「そうなのよ。ネコなんてムクムクしてる方が可愛いんだぜ。おっ、そんなやりとりしてたら、患者さんきたぜ！行ってこい」



「うーん、大変だったなー」

スコヤマ「おう！どうだった？」

「うん、2,3日前からフラフラしてて、お腹がゴロゴロ言ったりしてごはん食べないっていうことだったんだけど、低血糖で腸に腫瘍もあって、貧血も酷かったんで輸血して手術したよ」

スコヤマ「そうか！大変だったなー。っていうのが、もう、10日ぐらい前で、今は診断もでて、抗がん剤を使って治療してるんだよな」

「そうだね。なかなか大変な状況だったんだけどね」

少し間を空けて手術時の写真です






















術前の検査で腸管の広い範囲にできた腫瘍で破裂して腹膜炎を起こしている可能性が疑われました。手術して腫瘍部分は取りきれない可能性はあったものの、救命する事は出来ると思った為開腹手術を行いました。

開腹時大網という脂肪の網が破裂した腸管にくっついて中身が漏れ出るのを防いでくれてました。




くっついてる部分を剥がして破裂してる部分がどこまでなのかを確認してます





繋ぎ合わせた写真です。

スコヤマ「結構ひどい貧血もあったから手術時も緊張したな」

「そうだね、でも思ったより出血も少なかったし、その割に血圧なんかも下がる事もなく安定してたから落ち着いてできたね」

スコヤマ「術後はご飯も美味しいものを選り好みして食べてるって言ってたな」

「診断の結果抗がん剤をやる事になったけどね、術前の検査で考えてたものと病理診断の結果が一緒だったんだけど、破裂してる様だと抗がん剤を使ってもっと悪くなる事があるから今回は手術したんだけどね。結果今は術前よりは元気っていうからよかったよ」

スコヤマ「しかし、ガンってのは厄介だな。取り切ったと思ったら再発したり、内臓なんかにできてる時は小さい時は症状もなくってわかんないし」

「そうだね。ものすごい大きな肝臓腫瘍でも血液検査で全然異常がない事もあるからね」

スコヤマ「今風に言うと経歴詐称だな。ショーンG！そういえばお前も本当に獣医なのか？獣医師免許もってんのか？」

「いきなりえらい話になってきたね。ショーンNって事？ちゃんとあるよ。ほら」

スコヤマ「本当にあるんだな。よしよし。しかしあれだな。経歴詐称とか言ってるけど、一番大事なのは自分で考えるっていう事だろう？偉そうな人とか詳しそうな人が言った事を鵜呑みにして自分で考えないから、あんなに大騒ぎすんだよな！メディアをみて自分で考える事の方が大事だろ！そんなんだったらテレビ見なきゃいいのにな」

「すこちゃんテレビ大好きじゃない」

スコヤマ「まぁな。テレビ見て世間を切ったり、いわゆるご意見番って奴？」

「そんなすこちゃんの経歴は？」

スコヤマ「あ？オレはあれよ。二行で済むね。生まれる！今に至る！だ」

「かっこいい！」